2020年5月15日 / 最終更新日 : 2020年5月15日 サイトスタッフ 宗学コラム 産湯相承物語(11) 11・自受用報身如来 産湯相承では、日蓮大聖人の誕生に際して来下した諸天が「本地自受用報身如来ノ垂迹 上行菩薩ノ御身ヲ 凡夫ニ謙(へ) リ下リ給」 と述べたとされる。日蓮大聖人の内証を上行菩薩とすることは、大聖人の高弟 […]
2020年5月14日 / 最終更新日 : 2020年5月14日 サイトスタッフ 宗学コラム 産湯相承物語(10) 10・諸天来下、竜王荷来 産湯相承は、日蓮大聖人の出生時の様子を「梵天帝釈四天王等ノ諸天 悉ク来下シテ」と描写し、また「阿那婆達多龍王 八功徳水ヲ持来テ」と説き、「龍神王 青蓮華ヲ一本荷来リ」と記述する。 もとより夢 […]
2020年5月13日 / 最終更新日 : 2020年5月13日 サイトスタッフ 宗学コラム 産湯相承物語(9) 9・虚空蔵菩薩 産湯相承では、日蓮大聖人の生母の梅菊女が日輪(太陽)を懐いて懐妊した夢を見るのに対し、父の三国の太夫は、虚空蔵菩薩がみめよき稚児を肩に立てて連れてきて、授けてくれた夢を見たとしている。 小児を肩に立て […]
2020年5月12日 / 最終更新日 : 2020年5月12日 サイトスタッフ 宗学コラム 産湯相承物語(8) 8・叡山、近江の湖水、富士 産湯相承は、日蓮大聖人の母上である梅菊女が懐妊した時に見た夢として、梅菊女自身が比叡山の頂に腰をかけ、琵琶湖の水で手を洗い、富士山から昇る太陽を懐に抱く夢を見て妊娠したと記しているが、中世の […]
2020年5月11日 / 最終更新日 : 2020年5月11日 サイトスタッフ 宗学コラム 産湯相承物語(7) 7・日輪懐妊 産湯相承は「叡山ノ頂ニ腰ヲカケテ 近江ノ湖ノ水ヲ以テ 手ヲ洗テ 富士ノ山ヨリ 日輪ノ出給ヲ 奉レ懐思テ後ニ 月水留ルト云々」として、夢の舞台を叡山と琵琶湖と富士に置いて、日輪(太陽)を手にする夢を見て懐妊 […]
2020年5月9日 / 最終更新日 : 2020年5月9日 サイトスタッフ 宗学コラム 産湯相承物語(6) 6 用語の意義Ⅰ(隠喩)・通夜 産湯相承を文面通りに読めば、鎌倉幕府の重役であった平姓の畠山家の娘の梅菊女が、3月24日 に清澄寺に通夜し(注1) 、三国の太夫に嫁すという物語と解されるが、保田本は通夜した年を「其ノ歳 […]
2020年5月8日 / 最終更新日 : 2020年5月8日 サイトスタッフ 宗学コラム 産湯相承物語(5) 5・遊女 産湯相承は日蓮大聖人のご誕生を伝える物語であることから、その母上についての記事は重要な意義を持つと思われる。しかし、保田本、日教本にあって御実名縁起にない記述として、梅菊女が「遊女」の如くなったとすることがあ […]
2020年5月7日 / 最終更新日 : 2020年5月7日 サイトスタッフ 宗学コラム 産湯相承物語(4) 4・法号妙蓮 保田本、日教本にあって御実名縁起に見られない用語の一つに日蓮大聖人の母の法号とされる妙蓮とのお名前がある。当該部分について保田本は「法号妙蓮禅尼」とし、日教本は「法号妙蓮」として「禅尼」の語を用いず、御実 […]
2020年5月5日 / 最終更新日 : 2020年5月5日 サイトスタッフ 宗学コラム 産湯相承物語(3) 3 ・是生房・蓮長 日蓮大聖人の幼少期の名前は、御実名縁起には記載がなく、日教本は「始メは蓮長」とし、保田本は「始メは是生、実名は蓮長」とする。また、御実名縁起、日教本、保田本ともに、日蓮を実名とするが、保田本におい […]
2020年5月4日 / 最終更新日 : 2020年5月4日 サイトスタッフ 宗学コラム 産湯相承物語(2) 2 産湯相承の成立と用語の意義について ・テキストの表現 産湯相承は、日蓮大聖人の父を三国の太夫、母を梅菊女として名前を挙げて、さらにお二人の出会いから日蓮大聖人の出生についての物語を紹介する。そのおおまかなストーリー […]