【投書】今の世相に思う(5) 菅首相の日本学術会議会員任命拒否問題(1)
投書者:ハーフソール
前回は広島、長崎に投下された原爆について書いた。今回もその続きを書こうと思ったが、また憂うべきニュース飛び込んできたので、一言触れておきたい。
日本学術会議が会員に推薦したメンバーの内6人を菅総理が任命しなかったのである。
この任命について1983年中曾根総理(当時)は形式的な任命であると公式に発言している。それを今頃なぜ菅総理は任命しなかったのだろう。
菅総理は法的に正しい措置をした旨の発言をしているが具体的な説明はしていない。これでは任命されなかったメンバーも国民も納得することはできないであろう。
報道によればこの6人は安保法案や特定機密保護法案、共謀罪に反対した学者であるという。これでは政府に都合の悪い学者は排除しているのではないかと思われても当然である。
もしそうであれば学問の自由や表現の自由という極めて重要な価値を侵害しているのではないかと思う。
もしそうでないと言うなら総理自ら、合理的な筋道の通った説明をするべきであり、それができないのであれば極めて非民主的、独断的な決定であり即座にこれを撤回し6人を任命すべきであろう。