【投書】京都乃鬼新聞2026.7.17 (迹門の部)

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投書者:京都乃鬼

京都乃鬼新聞
2026.7.17

(第一部//迹門の部)

注)忙しい方は(第二部//本門の部)だけ読んでください。

【創価学会はどこに向かうのか】

◆支配の循環とカリスマの日常化

創価学会元副会長であり全国副教学部長であった須田晴夫氏が最近ブログを立ち上げられました。
その中に「組織信仰は法主信仰と同じ」という題名で現在の創価学会を痛烈に批判されています。

京都乃鬼新聞社も同じ意見ですが、別角度から論陣を張りたいと筆を取りました。

余談ですが須田氏はイタリア映画の「道」がお好きだとプロフィールにあり親近感が湧きました。
イタリア語話者である京都乃鬼もこの映画が大好きだからです。

「この世の中にあるものは 
何かの役に立っているんだ。
例えばこの石でも何かの役に立っている。
お前だって何かの役に立っている」

話を戻します。

マックス・ウェーバーは、「人々はなぜ権力に従うのか」という命題に着目しました。

単なる暴力や強制だけでは、安定した支配関係は長続きしません。人々がその権力による支配を「当然のもの」として受け入れ、自発的に従うようになるには、何らかの正当性が不可欠であると考えたのです。

ウェーバーは、この正当性の根拠を3つの純粋な型に分類しました。
①「合法的支配」
②「伝統的支配」
③「カリスマ的支配」
という3つの類型です。

🟰合法的支配🟰

その名の通り、正式な手続きを経て公平に作られたルール(規則)があり、それに基づく運用が正しくされているという信頼を根拠に、支配を行う側(権力者)も、される側も、等しくそのルールの下に服するという建前が、支配の正当性を支えています。

この支配において特徴的なのは人々が従う対象は特定の個人ではなく、その人が就いている「役職」や「地位」に付与された権限だということです。

身近な例を挙げると、近代国家における行政組織や企業組織がこれに該当します。

支配が個人的な感情や恣意性から切り離され、客観的で合理的なルール(役職や正当な地位)に基づいている点が、合法的支配の特徴です。

この非人格的な性格こそが、巨大な組織を効率的に運営することを可能にしているのですが、とは言うものの役職や地位が大きくなると自分が偉くなったと勘違いするものが必ず現れます

これが官僚化の正体です。

🟰伝統的支配🟰

これは古い昔から存在する「伝統」や「慣習」に基づいて成立する支配形態です。

その伝統的、慣習的権威を継承した支配者の命令は、伝統の範囲内である限りにおいて絶対的なものと人々から見なされます。

この関係は、正当な法律や規則で定められた役職や地位への服従とは異なり、支配者個人やその一族への忠誠が中心となります。

具体的な例としては、封建社会における君主と家臣の主従関係や、世襲によって家業が受け継がれていく老舗の商家などが挙げられます。

しかしこの支配形態では支配者個人や一族の恣意的裁量に任されるところが大きい分だけ非支配者側に不平不満が蓄積していきやすいです。

その帰結として本能寺の変を例にだすまでもなく、やがては分裂や下克上につながり非支配者層が伝統的支配構造そのものを壊していきます。

🟰カリスマ的支配🟰

支配者個人が持つ、並外れた「超人間的な資質」への熱狂的な帰依に基づいて成立する支配形態です。

人智を超えた奇跡を起こした預言者や宗教家、或いは英雄的な行為に裏打ちされた非凡な力を示した独裁者などがこれに当たります。

人々が支配者に従う理由は、 法律や伝統ではありません。
また合法的な規則でもありません。

その人物が持つ特別な力への絶対的な信頼と、その人物がもたらすであろう「救済」や「革新」への強い期待感です。

カリスマ支配者は、自らの言葉を啓示とし、やがて聖なる規則となります。
非支配者層はその言葉や聖なる啓示に感化され、使徒や弟子として献身的に従います。

この関係は極めて情緒的かつ人格を神格化した形態であり、
①の合法的支配形態とは一線を画しますが、②の伝統的支配者がもし人智を超えた奇跡や英雄的事象で成功を示すことができればカリスマ的支配者になれたかもしれない分だけ近いと考えられます。

それはまたカリスマ的支配が、その性質上、非常に不安定であるという宿命を背負っているとも言えます。

カリスマ支配者が奇跡や啓示で成功を示し続けられなくなれば、カリスマは色あせ、人々の信頼は急速に失われ、②の伝統的支配者に「格下げ」になり、そしてやがて組織の分裂や下克上が起こります。
そしてその混乱した社会的秩序をもとに戻そうとして①の合法的支配へと姿を変えていきます。

このように時代とともに支配はぐるぐると循環しようとするのですが、ウェーバーはそれに抗うが如くカリスマはその支配者の死後、そのカリスマをいかに後継者に引き継ぐかという「カリスマの日常化」を示しました。

第二部へ続く

提供は敵からは恐れられる
味方からは畏れられる
京都乃鬼新聞社でした。

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