【投書】7.3を考える

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投書者:カナリア


本日は7月3日。77年前の1945年(昭和20年)のこの日、後に創価学会二代会長となる戸田城聖氏が、東京豊多摩刑務所から出獄された。1943年7月に牧口初代会長と共に「治安維持法・不敬罪」の罪で投獄され、牧口先生は1944年11月18日に獄死されている。

当時の日本には、現在のロシアや中国と同じように、戦争を遂行する軍部政府に異論をとなえる者は弾圧されるという過酷な状況があった。そして奇しくも、65年前の1957年7月3日、当時、創価学会参謀室長だった池田先生が逮捕。入獄された。後に裁判で「無罪」が認められる、不当逮捕であった。

戸田会長誕生の1951年(昭和26年5月3日)3,000世帯からたったの7年で75万世帯へと急増・急拡大する創価学会に対して、「権力の魔性」が牙をむいた事件であった。そこには権力側の、宗教に対する無知や偏見、そして、新しき民衆勢力台頭への恐れがあった。7月3日のこの史実を、池田先生は以下二つの句として詠まれた。

【出獄と 入獄の日に 師弟あり】
【七月の 三日忘れじ 富士仰ぐ】

と。

この7.3に込められた、戸田先生・池田先生の精神は何か?

権力に踏みにじられる、庶民・民衆の、理不尽を晴らさんとの、不屈の叫びだったのではないか。残念ながら執行部は現在、この尊い精神を足蹴にするようなことを行っている。例えば、本日の信濃町新聞一面には、池田先生が過去に記された文章を継ぎ接ぎした「四季の励まし」を使って、筋違いな選挙プロパガンダを載せている。また寸鉄では「大関西が総決起!天王山は今。執念の猛攻で云々」などと参院兵庫・大阪選挙区に於ける、公明党候補への支援を煽っている。

民衆の為に、権力の魔性と戦い切った三代会長。この精神を捻じ曲げて選挙が至上命題となり、「権力のとりこ」に成り下がってしまった原田選挙学会と公明党。右傾化するばかりの「自民党」と手を組むことが、本当に戸田先生、池田先生の精神に叶ったものなのか?

組織ではない。個人としてどう考え、どう行動するのかが問われているのではないか?

自然災害・疫病・戦争。日蓮大聖人様誕生の13世紀と酷似せる世相。そういえばジャスト800年前に日蓮大聖人は誕生した。明治維新(1868年)から終戦(1945年)まで77年。終戦から本年まで77年。いろんな意味で、今は「節目」なのだろう。

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