【投書】昭和99年の総括の年。

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投書者:カナリア

本年を昭和の元号で換算すると、昭和99年となる。過去を総括する分岐点に接しているのかも知れない。また、40年は歴史を見るうえで、一つの節目といわれる。敗戦の1945年から40年経た1985年はプラザ合意の年であった。経済的には1ドル240円近辺から、2年余で1ドル120円へと急激な円高局面となった。

そこから40年後が、明年2025年となる。折しも日経平均は、バブル最盛期の1989年の高値を35年振りに更新しそうなところである。とはいえ、当時のNYダウは3,000ドル前後だったので、現在の37,000ドル台と比べれば10倍以上になっている。この間に日経平均は一ケタ追いつかれてしまったことになる。現在は様々な面で、日本の将来に向けて大きな正念場を迎えている。

安倍・菅・岸田と続く自公政権の10年余のなかで、日本の様々な状況は、悲惨の度を深めている。岸田政権だけを見ても、国民の7割が反対していた「安倍氏の国葬」にはじまり、防衛費の倍増・マイナンバーカードの強制・インボイス導入など、強権的悪政の連続であった。そして(旧)統一教会との癒着、パーティー券に絡む「裏金問題」と、自民党の賞味期限は完全に切れてしまっている。

直近1月8日、福岡県直方市での国政報告会で、麻生太郎自民党副総裁は「(台湾海峡で)戦争になった場合、台湾にいる日本人を救出する準備が必要」と述べ、「今までとは状況が違います。我々(海上自衛隊)は、台湾海峡で戦う。潜水艦で、軍艦を使って、というようなことになる。台湾の有事は間違い無く、日本の存立危機事態にもなります。」などと語ったという。ご承知の通り、日米両政府は、台湾を中国の一部であることを認めている。ならば究極「台湾有事」は中国の内政問題とも言える。日本としては何よりも「武力紛争」など生じさせない為の努力が必要なのに、戦争を前提にするかのような「煽り」を連発する老害政治家など、日本の国益を害する存在以外の何物でもない。

牧口初代会長は、かつて①居なくては困る人、②居ても居なくてもいい人、③居てもらっては困る人、3通りの人の存在について語った。(①を目指そうという意味で・・)

平和を望む庶民の心を知らない、麻生太郎という、自民党を象徴するような人物。こんな愚物を放置してきてしまったツケが今、現出しているといえよう。そう、今の日本には、居てもらっては困る政治屋が余りにも多い。

岸田政権の3月退陣説もあるようだが、真っ当な「人としての情」を持たない岸田クズ雄のことだから、9月の総裁選まで粘り切るのかも知れない。だが、いずれにしても、岸田首相の下での解散は行えないだろう。衆院の任期は2025年10月。また明年7月には参院選が行われる。民の力(選挙)による、歴史的な大変革を期待したい。

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