投書者:カナリア
昨年、『今こそ池田先生の「日中友好提言」に学ぶべき!』という投稿をした。その後ユーチューブにて、池田先生の当講演を拝聴する事が出来た。当時40歳の池田先生のお声は、凛として迫力に満ちていた。感慨深い。
参照:
https://www.youtube.com/watch?v=mAGbG2rvUgA&t=3584s
本日は、既にご逝去されたが、創価大学の教授をされていた高村忠成氏の「歴史をかえた 日中国交正常化提言」を通して、池田先生が命を懸けて築かれた「日中友好の金の橋」を壊そうとしているのは誰なのか?考えてみたいと思う。
高村教授は様々な角度から、池田先生の「日中国交正常化提言」を論じておられる。その中で特に、池田先生が、日中友好関係の必要性をたんに主張しただけでなく、自ら率先してそれを実行した事をあげられています。
【自ら10回 訪中し,中国のあらゆるレベルの人々との交流をはかってきたこと
です。とくに、周恩来・鄧小平・江沢民・胡錦濤という歴代の中国
の国家指導者と親交を深めてきたことは特筆すべきものがあります
。】
また、以下のように述べる。
【アジア及び世界の平和のために、日中友好が肝要であると大胆に主張した。その恩を中国の首脳は永遠に忘れないのです 。「井戸の水を飲む時 は、それを掘った人のことを忘れるな」これはあまりにも有名な中国のです。】
そして日中友好の人材育成に触れられ、以下のエピソードを紹介している。
【日中国交回復が成立した時、中国政府はこうした観点から初の国費留学生6人を日本に派遣しようとしました。いくつか有力な大学に受け入れの打診をいたしましたが、しかし、殆んどの大学がまだ受け入れの準備が整っていないとの理由でことわってまいりました。困った当時の符浩駐日大使は池田会長に相談しました。「創価大学に入学させていただけませんでしょうか」と。会長は即座に「お引き受けいたしましょう。私がその6人の留学生の保証人になります」といわれました。大使は大変に驚かれ、「池田会長、本当に感謝申し上げます」といわれました。】
また、以下続けて述べられています。
【創価大学で受け入れてからの池田会長の6人に対する激励は、それはそれは大変なものが ありました。されるたびに会長は6人と会い、「 困っていることはないか」「なにか希望は」と、それこそ本当の父親のようにかゆい所に手がとどくように面倒をみられたのです。その結果、6人の留学生は日本語の堪能な立派な人材として成長され、今日では外交をはじめ多くの分野で目ざましい活躍をされておられます。】
最後に高村教授は次のように結ばれている。
【私たちは、これからいかなることがあっても、40年前の池田会長の日中国交正常化提言の精神を思い起こし、これからも日中友好のために全力をあげてまいりたいと思います。あの提言は、40年前の歴史的文書ではなく、これからの時代を拓く、未来への指南書として、今後も永遠に光彩を放っていくものと確信いたします。】
もとより私は現在の一党独裁の習近平体制を「是」とするものではない。しかし、中国14億人の市井の民との友好を考えるなら、池田先生の普遍のご指導に学ばなければならないと信ずるものである。平和憲法の精神を具現化する「専守防衛」をあくまで貫き、中国を「仮想敵国」に見立てる、現在の自公政権にはお引き取りいただくしかあるまい。
公明党、なかんずく創価学会の「覚醒」を祈るばかりである。