投書者:カナリア
12月10日、臨時国会が閉会した。暗澹たる思いの国民も多い事
だろう。岸田内閣の誕生を見て、当初、
安倍内閣や菅内閣よりはマシだろうと思っていた。
しかし、国会での審議もせずに、原発の推進・新規増設を決めてしまった岸田政権。また、敵基地攻撃能力の保有を自公で合意し、防衛費を5年間で43兆円と大幅増額することを決めてしまった岸田内閣。
「問答無用」の閣議決定で、エネルギー政策や国の安全保障という「骨格の政策」をいとも簡単に変えてしまう自公政権。「丁寧な説明が大事」などと言いながら、全く本質に答えようとしない、岸田文雄と言う「凡庸な悪人」にこれ以上騙されてはならない。
給食費無償化は年間4400億円で出来るというのにやろうとしない。一方その10倍超にもなる、年間5兆円超の防衛費倍増については、財源論も後回しで突き進む。20年余にわたって自民党と連立を組んできた、「平和の党」「福祉の党」を標榜する公明党は、いつまで「悪に与同」するのだろうか?また、自らの「自己矛盾」と「無責任さ」にどこまで無自覚でいられるのだろうか?
閑話休題。
最近、【改訂版「統一教会とは何か」有田 芳生著 大月書店】と【「自民党の統一教会汚染 追跡3,000日」鈴木エイト著 小学館】を読んだ。有田氏の著書は30年前の焼き直しだが、宗教の名を借りた「詐欺集団」が、30年もの間、野放しになっていたことを明らかにしている。一方、鈴木エイト氏の著書は、自民党と統一教会との結びつきを、長きにわたり追い続け、自民党が最早、存在理由なき政党であることを示す、執念の一書となっていると私には読めた。
35年もの長きにわたり、統一教会の被害者達に寄り添ってきた弁護士会が、「被害者救済には不十分である」と指摘しているにもかかわらず、昨日、金銭的な救済にのみ焦点を当てた「被害者救済法」なるものが、国会最終日に成立した。
被害者救済は勿論大切な事である。だが、ずる賢い自民党は、反社会的存在である「統一教会」と政治家との関りという「根本命題」から逃れようと、論理のすり替えをしようとしていることを見破らなければならない。
信者から騙し取った、年間300億円以上のお金が、30年以上も
の長い間、韓国の「統一教会」に流れていたと推定されている。合
計すれば総額で1兆円ともなる巨額な献金移転。
保守を名乗る、公表190名以上に及ぶ自民党国会議員が、自分の選挙に有利になるという理由で、反日の教義を持つ「統一教会」と繋がり、利用し、お墨付きを与え、野放しにしてきた。この罪を赦すわけにはいかない。この一点をもっても、自公の政権を終わらせなければならないと強く思う。既存の野党がだらしないとするなら、真っ当な国民の声を反映させられる、新たな政治勢力を結集しなければ、本当にこの国は終わってしまうと危惧するものである。
「如かず彼の万祈を修せんよりは此の一凶を禁ぜんには」現在の、この一凶とは何なのか?この事が問われているのではなかろうか?
カナリアさんの投稿こそ、「名字の言」に掲載すべき❗️