【投書】今の世相に思う(54) 高橋洋一氏の経済政策理論(17)

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投書者:ハーフソール

高橋氏が提唱するのは道州制の導入である。現在の県を廃止して全国10程度の州政府と全国300程度の市政府を確立する。つまり中央政府、州政府、市政府(基礎自治体)の三層体制である。

 この際の行政の原則は「ニア・イズ・ザ・ベター」だ。すなわち「行政は住民に近ければ近いほど良い」である。

EUでは補完性の原則と呼ばれているものだ。これは道理に合っていると思う。たとえば北海道のことは北海道の人が良く知っているであろう。北海道の中でも札幌のことは札幌の人が良く知っているであろう。であるから、札幌の行政は事情を良く知っているであろう札幌に任せれば良いということである。

 そして市政府(基礎自治体)がやっては都合の悪いことは州政府が行い、州政府がやっては都合が悪いことは国が行うのである。