【投書】最後に戦うべき相手は神道ではないか

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投書者: 石楠花

今、日本全体が静かな右傾化に向かっている。

このことに気づいている人はどのぐらいいるだろうか。静かなるファシズムと言ってもよいかもしれない。

日蓮仏法を信奉し、師と共に広布に生きると決めた我々にとって、最大にして最後の敵は日蓮宗各派ではなく、神道ではないかと思う。

神社庁の報告では、全国の神社の数は未登録も含めると約10万社、初詣に行く人は延べ人数で9900万人を超えている。

「神道精神を国政の基礎に」を目的に昭和45年に結成された神道政治連盟によれば、現在298名もの国会議員が所属している。神社への奉仕活動を中心とする全国敬神婦人連合会には10万人の会員がいる。

神道がなぜ危険なのか。

それは国家権力と結びつくからだ。

日蓮系各派はどんなにがんばっても国家を動かすほどの力はない。戦時中、軍部と神道が結びつき、他宗教の弾圧があったばかりか、戦争賛美の思想に国民を誘導したことは記憶に新しい。

安倍元首相が伊勢サミットで各国首脳を伊勢神宮に参拝させた時は、不吉なものを感じたが、この時、公明党は沈黙していた。

最近は、公明党議員がキツネのお面をかぶって神事に参加したり、自民党候補の勝利祈願に神社を参詣している。

「地域行事だから」「与党だから」という俗習の言い訳は、厳しき仏法の因果律においては一切通用しない。

公明党議員よ、あなた方も創価学会員であり、学会員の力で議員にしてもらったのだから、宗教政党としての矜持を保ってはどうか、と言いたい。

このままでは、牧口初代会長の「一宗一派が壊滅するのではなく、国が亡びる」という言葉通りになる。

戻れないところまで行く前に気づけ!

元は同志だったのだから。