私論「折伏について」(1)

投稿者:鬼滅の言

菩薩と申すは必ず四弘誓願をおこす第一衆生無辺誓願度の願・成就せずば第四の無上菩提誓願証の願も成就すべからず

小乗大乗分別抄 御書p.522

菩薩は必ず四つ誓願を起こす。その一番目の一切衆生を救うという願いが成就しなければ、四番目の無上菩提(最高の悟り)を得るとの願いも成就しないのである。(意訳)

-折伏について-
なぜ、折伏をするのか?御書を中心に考えたいと思います。

簡単に解釈します。

(1)私達の活動でいうと、悩める友を救うという願いが成就しなければ、自身の境涯革命・人間革命・宿命転換も成就しないということになります。

(2)ここに日蓮大聖人の仏法の立脚点があると思うのです。

大聖人の仏法に於いては、人の幸せが第一義であり、最優先されるということです。

自身の境涯革命・人間革命・宿命転換は四番目なのです。

(3)衆生無辺誓願度の願いを成就するためには、折伏の実践が不可欠です。

折伏の意義もこの点にあると思います。

(4)人を幸せにできなければ、自身の幸福はあり得ない。

それが大聖人の仏法の大原則であり、今一度、私達が銘記しなければならない点ではないかと思います。

次回は「四恩抄」- 恩の観点から折伏について考えてみます。