【投書】今の世相に思う(15) “不ニ”と”縁起”

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投書者:ハーフソール

 『あらゆる「粒子」は「波」のように振る舞い、あらゆる「波」は「粒子」のように振る舞う」(中略)それが「量子力学」の始まりです』と素粒子物理学者の村山斉(むらやまひとし)氏は述べている。

 これが本当なら一つのものに二つの性質が備わっているということになり、仏法の不二という概念に非常に似通っていて、科学が仏法の概念に近づいて来ているように思える。

 仏教は約2500年前、インドで生まれたとされるゴータマ・ブッダが悟りを開いて説いたものだが、問題は一体何を悟ったかである。

 概略をいえば、その一つは「縁起」の思想であり、もう一つは「永遠の生命」と言われている。