【投書】予感・危惧・願望

JIKATSU投書アイキャッチ

投書者:カナリア


悪名高い治安維持法は、100年前の1925年に制定された。創価学会の牧口初代会長が治安維持法・不敬罪で投獄されたのは1943年7月。制定から18年後の事であった。翌1944年11月、牧口先生は獄死。軍国主義の国家権力によって殺されたのである。

90余年を経た2017年、現代の「治安維持法」(共謀罪)と言われたテロ等準備罪、正式名称「組織的犯罪処罰法」が公明党の賛成によって成立した。

1925年に成立した「治安維持法」は1928年、1941年の2回にわたり拡大解釈のための「改正」が行われた。現代の「共謀罪」が制定されて早8年。今後10年以内に拡大解釈の法改正が行われ、初代会長と同じように、創価学会が国家権力から弾圧される日が来るというのは杞憂だろうか?

100年前と類似するかのように、日本に於ける「政党政治」は正念場に差し掛かっている。長く政権を担ってきた「自民党」は古い金権政治から抜け出せない。立憲民主党も政権奪取の道を示せず、国民からの支持は限定的である。また、国民民主党や維新の会は“ゆ党”として、隙あらば政権入り(権力側につく事)を狙っている

2025年は6月に東京都議選、7月に参院選が行われる。場合によっては衆参ダブル選挙の可能性も無しとは言えない。そして選挙の結果によっては、自民党と立憲民主党の大連立も考えられなくもない。自民・立憲それにコバンザメのような維新、国民民主も加われば、戦前の「大政翼賛会」のような事態になる。

其の際、公明党はどのような選択をするのだろうか?「政党政治」の終焉に手を貸しても、あくまで権力にしがみ付こうとするのだろうか?因みに公明党参院選比例区での得票数は、2016年⇒757万票、2019年⇒654万票、2022年⇒618万票と減少傾向が明らかである。今年の参院選では、衆院選での596万票に倣い、550万票前後まで落ち込むのかどうか・・

一方、世界に眼を転ずれば、アメリカ・中国・ロシア・インドと、大国と位置付けられている国々において、いずれも独裁者若しくは独裁的な人物がトップの座についている。

先が見えない、混沌とした世界が始まった気がする。闇が深ければ深いほど、人間の叡智が試されるのではないか。

仏教2,500年の歴史を俯瞰し、我らの師匠池田先生は、様々なご指導を残して下さった。

仏法は道理であり邪悪は許してはならない。今こそ仏教のヒューマニズムが、世界を照らす「希望の灯」になるべき時だと捉え進んでいきたい。本年もよろしくお願い致します!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA