投書者:カナリア
仏教の中に「依法不依人」という文がある。「法に依って人に依ら
ざれ」と読み、仏道修行(幸福な正しい人生の為)には、
仏の説いた経(教義)・法理をよりどころにし、他の人師に依って
はならないという意味になる。
創価学会の会員諸氏に於かれては、大乗仏教の真髄である日蓮仏法を拠り所とし、初代・二代・三代会長の残された、ご指導・哲學を、物事の判断基準にしていくことになろう。
しかし、現在多くの会員諸氏は、組織(執行部=人)の打ち出しに依って、公明党を支援し、結果的に、敵基地攻撃を容認し、軍事費を倍増させ、遂には殺傷能力のある武器輸出を認める、岸田政権を擁護する立場にある。
翻って、このような政治のあり方は、池田先生の残されている、生命尊厳の平和哲学から考えた時、到底受け入れられるものではないことは自明なのである。
また、先日の報道で、公明党の山口那津男代表が、福島第一原発の処理水放出について、「海水浴シーズンは避けたほうがいい」と述べたとの事。問題の本質を見事に外したこの発言は、まさに「ミスター他人事」の真骨頂である。
そもそもこの件に関しては、2015年1月、福島で開かれた政府・東電と地元の市町村長との会合において、「関係者の理解なしに処分しない」と約束されているのだ。地元県漁連との約束を破ろうとする政府・東電に物申すのではなく「海水浴シーズンは避けた方がいい」などと間の抜けた事をいう山口代表。この発言のどこに、立党精神があるというのか?
次期衆院選で、公明党は東京では自民党候補を推薦しないと決めた。しかし他の地域では基本的に自民党を支援するとした。例えば埼玉・愛知(定数16)では、公明党が一つの小選挙区で自民党の推薦を受けるために、他の15の選挙区では自民党の候補を応援するという。
公明候補のいない道府県では、「比例区は公明党に!」と訴える。だが、働きかけによって公明党に投票する自民支持者は少ない。仮に小選挙区当たり3,000票が公明党に回ってきたとしても、3,000×280=840,000票に過ぎない。これで公明党の比例区議席が1人~2人増えたとして何になるのか?一方、当落線上の僅差にいる自民党候補の概算60名以上が公明・学会票で当選しているという分析がある。全く割に合わない、悪への与同ではないか!
国民のため、共通の政策を実現するための連立ならともかく、選挙協力による利害だけを目的に連立政権を続けるなら、それは明らかに「野合」と言わざるを得まい。
現代版「依法不依人」の原理にあらがって、結果として「肉屋を支持する豚」になってはいけない。
「肉屋を支持する豚」
なんとも的を射た言葉でしょうか。
「クリスマスを祝う七面鳥」
「武器に金を使う平和主義者」