【投書】自民党総裁選に思う事

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投書者:カナリア

自民党の総裁選で高市氏が選ばれた。候補者の面々を見ていると、「自民党にも本当に人材がいなくなったな・・」と、つくずく感じざるを得ない。

月刊誌「選択」10月号に、<自民党「解党」に向かう総裁選>と題して、興味深い見立てが、以下述べられているので紹介する。

『自民党は1955年、社会党左派・右派再統一に対抗する自由党と日本民主党の保守合同で誕生した。自民党は資本主義陣営、社会党は社会主義陣営を国内で代表する東西冷戦の映し鏡だった。冷戦後、役割を終えた社会党は党名を変えてバラバラになったが、自民党は公明党の宗教票を救命具に利用して延命。「米国一強」体制に追随する「同盟深化」を新たな看板に掲げて、冷戦期と同じように企業・団体献金を集金してきた。いわばグローバル経済のみかじめ料だが、冷戦時代の老舗が、高度レジタル時代に70年前の組織や商法のままで政党事業を続けること自体に無理がある。(中略)

注目されるのはダークホースの119番(林氏)が、「連立を組みやすくなる」として提唱した中選挙区制の再導入案だ。これは選挙で戦った相手と、選挙後に複数で連立を組むのが当たり前になることを見越し、自民党をコンパクトに作り直す縮小再建案でもある。直ちに実現は難しいが、政治の現実はすでにそちらへ動いている。』

70年前に結党された自民党。そしてその9年後に結党された公明党。いずれも賞味期限が切れてしまっていると言うべきであろうか。その意味からも「自公連立」は最終局面を迎えているのではないか。

「平成の政治会改革」はいつの間にか選挙制度改革に矮小化されてしまった。そして小選挙区制を導入すれば、二大政党制に収束していき、政権交代が起き、政治は良くなる・・という幻想は打ち砕かれてしまった。「民意の反映」と「民意の集約」確かに、選挙制度は難しい。だが、現状の多党化時代の到来が、共通の認識と出来るなら、選挙制度の改革を進めるべき時ではないだろうか?

その際、最後に、公明党に望むのは、自分達が生き残る事を優先するのではなく、日本国の未来のために、犠牲になる覚悟を持って、事に当たって欲しいということである。
「解党」に向かう事は、避けることの出来ない自明の流れなのだから、最後ぐらいは「立党の精神」に立ち還って、有終の美を飾って下さることを、願うばかりである。

【投書】自民党総裁選に思う事” に対して1件のコメントがあります。

  1. ウルトラマン より:

    カナリアさん

    「最後ぐらいは「立党の精神」に立ち還って」ご指摘の通り、ですね。

    そこから、立党当時の「若さ・決断・実行力」有った「公明党のあるべき行動」とは、を思索しました。

    個人的な意見ですが、タイトルは、
    「新たな自民党・高市&麻生連合に対抗する公明党の唯一の道」

    今こそ「公明党の結党精神=中道・平和・福祉」通りに実行の時。
    公明党・斉藤代表は、腹を括って、覚悟と実践:ラストチャンス!

    早急に↓
    1.公明党から、自公「連立離脱」
    2.事前に、国民・玉木&他の野党と協議。
    臨時国会国会招集日に、「玉木首相」で、「公明・立民・国民・維新(れいわ&共産にも呼びかけ)」新野党の連立による「玉木首班指名」
    3.日本も(欧州と同じ)少数政党の「離合集散による政権運営」の時代へ👍🏻

    最近の日本🇯🇵国民は、国民民主・玉木代表などの「減税&所得の上昇」を願って、支援していたようです。

    公明党本来の伝統路線は、「中道&福祉=大規模減税、消費税廃止(昔の公明党ポスター)?、経済活性化=世帯(個人)所得の上昇」でした。

    公明党・斉藤代表は、公明党の立党精神に立ち戻り、覚悟&電光石火の「連立離脱&玉木首班の野党連立政権」実現を目指されては如何でしょうか?

    主要野党の連立(玉木首班)で、衆議院の過半数(233)を、十分に超えられます(238)。
    具体的には、「主要野党の連立(玉木首班)」 = 公明・国民・立民・維新(24+28+148+38)で、衆議院の過半数(233)を十分に超え(238)、「玉木首班の野党連立政権」を実現可能です。

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