【投書】広宣流布とは道理を成して、世の中を良くすること

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投書者:カナリア

79年前の本日8月6日は、米軍によって広島に原爆が投下された日である。

放映中の朝ドラ「虎と翼」、主人公寅子のモデルで、日本で初めて女性として弁護士・判事・裁判所長それぞれを務めた三淵嘉子さんは1950年代に於いて、「米軍の広島・長崎への原爆投下は、国際法に違反する」と明白に主張していたという。

敗戦直前、弱り切った無辜の民を襲った、無差別の大量殺戮。この行為が国際法に反し、人道上の罪に当たる事は明白ではなかろうか。

戸田二代会長はご逝去の7か月前、1957年9月8日、横浜の三ッ沢公園にて、第一の遺訓として「原水爆を使用したものはことごとく死刑にすべき!」との「原水爆禁止宣言」をなされた。「生命尊厳」の信念を持す戸田先生が、敢えて「死刑」という言葉を使われた意味を考えねばならない。

現在の核保有国は、アメリカ・ロシア・中国・フランス・イギリス・インド・パキスタン・北朝鮮・イスラエルの9か国。東西冷戦の時よりも、核兵器が使用されるリスクは高くなっていると言わざるを得ない。

一方、人類の希望の灯として、「核兵器禁止条約」が1996年4月に起草され、2017年7月に国連総会で賛成多数にて採択された。そして2020年10月に発効に必要な50か国の批准に達し、2021年1月22日に発効した。(現在署名国は93か国、批准国は70か国)

しかし、人類史上唯一の被爆国である日本国は、この「核兵器禁止条約」に署名も批准もしていない。アメリカの核の傘に守られているとの「核抑止論」を肯定し、日本は核保有国と非保有国の「橋渡し」をするなどと、批准しない言い訳を述べている。

同じ地球人なのに、他国を信じられない「人間不信」。この宿痾を仏法のヒューマニズムによって克服することに生涯をかけられたのが、戸田先生・池田先生だったのではないか。

連立政権を運営する自民党は兎も角、平和のために創立された公明党が、屁理屈を並べて、「核兵器禁止条約」批准のために、死力を尽くそうとしないことは、許されるべきではない。

仏法は道理なのである。道理に反する「能書き」や「行動」が、永続することはあり得ない。
「広宣流布」とは、道理を尽くし、世の中(社会や世界)を良くすることなのである。

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