投書者:カナリア
東京都知事選が終わった。「緑の狸」の化けの皮は厚く、強かった
。何とも口惜しい。
小池百合子 2,918,015(42.8%)
石丸 伸二 1,658,363(24.3%)
蓮舫 1,283,262(18.8%)
敢えて負け惜しみを言うなら、現職知事の3期目を信任するか否かの選挙だったのだから、小池氏の得票率が過半数に届かなかった(42,8%)ことは、都民の半数以上は小池氏の当選を望んでいなかったともいえる。
強い現職に対峙するためには、石丸+蓮舫のような、存在が必要であり、国政の小選挙区のように、一対一の構図に持ち込まねばならなかったのだろうか。因みに2人の合計得票は、2,941,625票で、からくも小池氏を上回って当選ラインに達していた。2位石丸氏への投票は、既存政党への幻滅の表れだったのかも知れない。
「学歴詐称」「三井不動産などとの癒着」「神宮外苑の古木の伐採」「2年で48億円のプロジェクションマッピング」など多くの問題を抱えていても、権力維持に成功した「緑の狸」。一瞬、都民の良識を疑いたくなるが、同時に行われた東京都議の補選の結果、自民党が2勝6敗であることから、あながち悲観ばかりしてはいけないと自分に言い聞かせている。
650もの駅に出現した延べ3,000名とも言われる「ひとり街宣」。その功もあってか、最終投票率が4年前より5、62%高い60,62%だったことをみれば、「現状を変えたい」という、有権者の思いは強かったのではないか。
恐らく4年後の4選はない自分ファーストの「緑の狸」。学歴詐称や公選法違反などの訴訟を抱えても、どこまで傍若無人でいられるのか?絶望と戦い、あきらめずに、「心して政治を監視せよ!」との、戸田先生の遺訓を死守していきたいものである。