【投書】大政翼賛会政治を憂う!
投書者:カナリア
今年度の国家予算案に、与党自民党・公明党はもとより、国民民主党が賛成した。
国民民主党は労働組合である「連合」を支持基盤とする野党の一角だったのではないか。
「連合」(日本労働組合総連合会)加盟組合員は約700万人。とは言え、一部エリート労働者の代表に過ぎない。その証拠に、新会長になった芳野友子氏は、今年になって岸田総理や麻生副総理に会い、擦り寄りを始めている。そもそもが、弱い立場の非正規雇用労働者などには、興味がなかったのだろう。
そんな「連合」が支持する国民民主党が、恥も感ぜずに政権与党に媚を売る。
さらに「日本維新の会」。この政党、「身を切る改革」をスローガンにはしているものの、実は自民党より右翼的で、政権与党への下心は、当初から満々であった。残る野党(立憲民主・共産・れいわ)の勢力は、残念ながらとても弱いのである。
ここで、以下、大政翼賛会の一口解説を引用する。
【大政翼賛会とは1940年に近衛文麿によって設立された国内を統一するための組織。そのため日本の全部の政党と団体は解散となり、大政翼賛会の中に組み込まれたのである。大政翼賛会のトップは内閣総理大臣で、その下に中央本部事務局、道府県支部、市区町村支部、そして町内会という国民全員が大政翼賛会に参加出来るようになった。】
現在の日本の政治状況が、82年前の太平洋戦争が始まる頃と、非常に似てきているのではないかと憂うるのである。
現在のプーチン率いるロシア軍の暴挙を見ていると、言論が統制されて、対抗勢力が無くなる事の危険性を、心の髄から感じる。昭和19年(1944年)、国家権力と戦い、獄死された牧口初代会長。この「殉教」こそが、創価の平和思想の、源流ではなかったのか。
昭和39年(1964年)、この思いを込めて、SGI192か国中、一か国だけに作られた「公明党」という政党。平和を願う庶民の、汗と涙で築かれてきた、「希望の灯」ではなかったのか。
その期待に応えられず、当初の「信念」・「気概」を失ってしまったのなら、潔く「解党」することが、初代牧口・二代戸田・三代池田先生の思いに沿う事だと言えよう。
「創価学会」「公明党」は、今、正念場を迎えている。