【投書】今の世相に思う(52) 高橋洋一氏の経済政策理論(16)

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投書者:ハーフソール

二つ目は歳出増の試算方法である。試算の前提が明らかにおかしいという。

試算では社会保障以外の歳出も増加すると仮定している。

今は少子高齢化が進んでいるので社会保障にかかわる歳出が多くなるのは解るのだが試算では人件費も増加するとしていて、公共投資も名目成長率の伸びに従い増やしている。

 社会保障費は歳出の三分の一程度だ。残りの三分の二は公務員の人件費や公共投資などである。公務員制度改革が叫ばれて久しい中、公務員の削減はしないばかりか人件費も上げ、公共投資も増やしていくという内容である。

これでは国民に消費税等の負担は強いるが、政府、公務員は全く歳出削減の努力はしませんと言っているに等しいと言わざるを得ない。

参考文献 消費税「増税」はいらない 高橋洋一著 講談社