【投書】今の世相に思う(4) 人類にとって最大の愚行となった核兵器開発

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投書者:ハーフソール

 前回は原爆を初めて開発したのはオッペンハイマー氏であるというところまで書いた。
続きを述べていきたい。

1945年7月16日、アメリカ、ニューメキシコ州で人類初の核爆発を目にしたオッペンハイマー氏はそのすさまじさに慄然としたのであろう。

後年彼は悲痛な表情を浮かべ、涙を流しながら「我は死神なり、世界の破壊者なり」と語っている。

 この恐ろしい兵器は1945年8月6日広島に、同年8月9日に長崎に投下された。この二つの都市はこの爆弾によって凄惨な被害を受けた。

広島市では当時の人口35万人(推定)の内9万人~16万人が2-4ヶ月以内に死亡したとされ、長崎市は当時24万人(推定)の人口の内、約7万4千人が死亡し、建物は36%が全焼または全半焼している。

その後も放射能等の影響により数多くの人が苦しみ、それは今も続いているのであり、その苦しみは体験した者でなければ到底分からないであろう。

その意味では戦後は今も続いていると言ってよいと思うのである。(続く)